ユーコン川をカヌーで下る⑩ フータリンワ(7月21日)

  • 水草地帯にパイクはいた
  • 水草地帯にブルーベリーもあった
  • フータリンワのキャンプ地は整備されている
パイクを釣る

川は蛇行を続けていた。曇り空は気がかりだが、カヌーは気持ちよく進んでいた。10人ほどの団体が僕を追い抜いていった。

そろそろノーザンパイクが釣りたかった。

ユーコンで釣れると踏んでいた魚は2種類だ。昨日グレイリングは釣ったが、まだパイクがどのような場所にいるかが掴みきれていなかった。

昨日ウルフが「以前支流の流れ込みでパイクを釣った」と言っていた。小さな支流があったので上陸。バイブレーションプラグを投げると、1投目で水面が割れ、小さなパイクが食いついた。狭いスポットだったので倒木に巻かれるも、手で解いて確保した。

写真はパイクが釣れた流れ込み。左側の場所で、流れのない部分で積極的に食ってきた。ただしサイズは小さめ。

同じ流れ込みではもう1バイトあったが、バラしてしまい、その後あたりはなくなった。釣ったパイクは食べるまで鮮度を保つため、ストリンガーを通して曳航した。

その後、シャワーのような本格的な雨が降った。

もっと大きなパイクを釣る

湿地帯を見つけて上陸。水面からカヤ系の植物がたくさん顔を出していた。

カヌーピープルではスコットが言っていた。

「こんな草が水面から顔を出している場所ではパイクが釣れるよ。あいつらはいつでも腹が減っているからルアーは何でもいい」

 

 

 

水深は最大で1メートルほどだ。

50センチほどの浅場をプロペラがついたトップウォータープラグを投げると、魚が水面直下を走り、ルアーに食いついてきた。残念ながら針がかりせず。

続けて投げるが反応は消えた。ポイントを変えるとバイトがあった。しかしまた掛けれず。反応はまた消えた。同じ場所に何匹もはいないようだ。縄張りがあるのかも。

僕がユーコンに持って行った竿は小学生の時に買ったブラックバス用のベイトロッドだ。当時はブラックバス釣りの最流行期だった。家の近所にはブラックバスは生息していなかったが、僕は入れ込んでいた。

ただ、最初に40センチオーバーを2匹釣って以降、この竿とリールに魚がかかることはほとんどなかった。どうにか活躍の場を作ってやりたいと、この竿を持ってきたのだった。

歩いていると周囲にやたらと動物の跡が多いことが気になった。おそらくはクマとムース。よく見てみると、周囲の植物は全てブルーベリーだった。

実は鈴なりだった。何を隠そう、僕は生のブルーベリーが他のどの果物よりも好きなのだ。思わず「おお」と声が出た。

とってもとってもまだまだある。3つに2つは鍋に、1つは口に入れた。体がビタミンをほしがっていた。

満足するまでブルーベリーを食べると、カヌーの上からルアーを投げた。別の淀みで1匹かけるもまたバラシ。本当に僕は下手!

しかし諦めて帰ろうとした時に、カヌーの真横を大きなパイクが通り過ぎるのが見えた。慌てて竿を構え、泳いでいった先へ投げると、グン。確実な重みを感じた。

パイクは力強く水平に走った。首を振る1つ1つの動きが力強い。カヌーの上に引き上げて確保。大きさは50センチほど。やった!

フータリンワのキャンプ地

釣り場から1時間ほどでフータリンワに到着した。テスリン川とユーコン川の合流地点だ。テスリン川はとても大きな川で、テスリン川からユーコンを下る人も多い。その場合、レイクラバージュを超える必要はない。

フータリンワのキャンプ地は整備されていて、ベンチや机、鉄製のファイヤーピット(焚き火をする囲い)があった。

午前中に僕を追い抜いていった団体が先に到着していた。ガイドはマックスという長身の男だった。

一行は水上飛行機でレイクラバージュの端まで移動して出発。今日が2泊目で2週間ほどかけてドーソンまで行くという。

「君は一人?」
「そう。いろいろ大変だけど自由でいいね」そう答えるとマックスは言った。
「僕もそう思うよ。さっきもお客さんに言ったんだ。次は一人で好きなように旅するのもいいよって」。

マックス、それを客に言うの、旅の終盤でよくない?

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