ユーコン川をカヌーで下る⑮ 今日も豪雨にやられる。ミント近くのキャビン泊(7月26日)

ライフルは火を吹かず

クマの襲撃はなく、クレイのライフルが火を吹くこともなかった。

太陽の光が差す、久々の朝だった。

前日から醤油に漬け込んでいたイクラをつまんでみた。分量は適当だったが、日本でもおなじみのイクラの醤油漬けになっていた。

安田さんが炊いた米をいただいて、イクラご飯。至福。

連絡先を交換し、クレイ、僕、安田さんの順に出発した。

茶色いユーコン

ユーコンの水はすっかり茶色になり、川幅が広くなり、中洲が増えた。一言に「ユーコン」と言っても、レイクラバージュ直後の「30 Mile River」とここでは全く様相が異なる。

右岸にクロクマがいた。近寄るがしばらくこちらに気づかず、茂みに頭を入れてごぞごぞとやっていた。カヌーの存在に気づくと、森に駆け込んで行った。

昼食はサーモンいくらパスタ。サーモンを多めのバターでソテーに、皮がカリッとしたら身をほぐし、パスタと醤油を加え、イクラをたっぷり乗せて完成。

贅沢はパスタだが、イクラとサケは大量にあった。おいしいものしか入れてないので、美味しいのは当然!


午後になって、また雲行きが怪しくなってきた。近くの道路とユーコン川が近接する地点ミントの付近で、まとまった雨にぶつかってしまった。

雨がかなり大粒だった。座ったままじっとして数時間やり過ごした。

キャビンに泊まる

雨が上がり陽の光が差した。

ミントから少し先のTHOM’S LOCATIONという場所で安田さんが上陸していた。

「いやあ、もうびしょ濡れです。タクラマカン砂漠よりキツい。脱出ボタンがあったら、押すとこでした」と言う。

そこには古いけれどしっかりした作りのキャビンがあった。中には薪ストーブもあり、粗末な2段ベッドが2つ。「キャビンに泊まるのが夢だったんです」と安田さん。僕もそこで泊まることにした。

薪ストーブをガンガンと炊き、濡れた道具を乾かす。

 

小麦粉とバターで作るシチュー

晩ご飯はサーモンのシチュー。小麦粉、バター、牛乳、マッシュルームを持っていたので作れるので挑戦してみた。準備していたわけではないが、カーマックスで買った材料はほぼシチューのそれであった。

バターと小麦粉を炒め、牛乳を少しずつ加えていく。ホワイトソース作りは、幼い頃にやって以来だ。

それを焚き火でやった。分量は適当。だけれどシチューは完全に自分の想像通り出来上がった。


シチューを安田さんに分け、代わりに今日もご飯をもらった。「米は山ほどありますから」

1本のビールと少しの焼酎を飲み、昨日燻したサケをつまんだ。

椅子に座って本を読んだ。本は「日本人のための憲法言論」。大学時代、神保哲生さんのゼミに所属していた友人が「先生が読めと言っていた」と勧めてくれた本だ。買ったもののずっと放置していたので、持ってきたのだった。

午後9時。それでも周囲は夕方のようだった。

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