ユーコン川をカヌーで下る⑲ 終着点 ドーソンシティ(7月30日)

ドーソンまですでにあと少し

今日はドーソンの近くまで行けるだろうからそこで一泊して、明日はゴールだろう。そう考えていたのだが、午後に再開したジョンとレイの言葉で予定が変わってきた。

「もうあと数時間でドーソンだね」
え、そんなに近いの?

カヌーの上で本を読んだ。こちらにきてから読み始めた「日本人のための憲法原論」はすでに終盤。うとうとしていると、抜きつ抜かれつだったジョンたちが通りかかった。「動かないから何をしてるのかと思ったら本を読んでたのか。しかしタク、ライフジャケットは付けた方がいいぞ」。

2人は「僕らはドーソンの対岸にあるキャンプ場で泊まるよ。よければ一緒にゴールを祝おう」と言って先を行った。

この日も雨が降っては晴れての繰り返しだった。
現在地は晴れていても、進行方向に大きな雲があって大雨が降っているのが見えたし、背後から雨雲に追われたこともあった。

雨雲が通り過ぎるのを待ったり、背後から迫る雨雲から全力で逃げたりしてやり過ごしていたが、ドーソンまであと少しの場所でついに捕まってしまった。どうやらそう簡単に旅は終わらせてくれないみたいだった。

終着点

午後6時すぎ、右岸側にドーソンシティが見えた。
カラフルな屋根、停泊している観光船、土手をランニングする人々。全てが新鮮だった。

観光船の隣がレンタルカヌーの返却場所。すでに5〜6艇が置かれていた。
上陸し、小さくガッツポーズ。カヌーは乗り捨てなので、引き上げて気にロープにくくりつけて完了だ。

しかし、ここからが長かった。カナディアンに満載していた荷物のキャンプ場までの移動があった。

キャンプ場は野田さんの本で紹介されていた「Dawson City River Hostel」にしようと決めていた。
ドーソンシティの対岸にあるが、24時間運行のフェリーがあるのでいつでも渡ることができる。

なぜフェリーが無料、24時間なのかというと、ここに橋がないからだ。フェリーの乗組員に「なんで橋を作らないの?」と聞くと、「お金がないんだ。フェリーを運行する方が断然安いからね」とのことだった。

対岸の船着場から左上にいくと「Dawson City River Hostel」、右へ行くと公営のキャンプ場がある。しかし僕は間違えて右に行ってしまい、雨の中右往左往することになった。

チェックイン後、もう一往復して荷物を運び、テントを張ってやっと終了。最後の最後が一番大変だった。

キャンプ場から見るドーソンシティ

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