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最短でユーコンを楽しむ
9月5日発、9月16日帰着の航空券を取った。
行き先はカナダのホワイトホース。冬場はオーロラ観光、夏はユーコン川のカヌー旅の拠点となる街だ。
昨年ユーコンを下ってから、ずっと頭にあったアイデアがあった。
「ホワイトホースからカーマックスまでであれば、10日間休みがあれば楽しめるんじゃないか」
レースのように毎日頑張って漕ぐ旅ではない。あくまでキャンプとパドリングを楽しみながらだ。
(レースだったら、僕が10日間かけて下った700キロを2日で下っちゃう猛者もいる。昼夜問わず漕ぎ続けるらしい。https://www.yukonriverquest.com)
昨年の行程はかなり余裕があった。
昨年はホワイトホースからドーソンシティまでの735キロを下った。
今回ゴールにするカーマックスはその中間にある小さな街だ。
その時は約3週間の日程だったが、日程には余裕があった。
川の上では世界各国の旅行者に会った。
意外と多かったのがカーマックスで旅を終える人だった。半分ほどはそうだった。
もちろん、ドーソンまで下れれば一番楽しい。
だが半分のカーマックスまでにもユーコンのエッセンスは十分に詰まっている。
そちらの方が水は澄んでいたし魚もたくさん釣れた。
カーマックスまでの区間について、カヌーレンタル会社の「カヌーピープル」は8日間の行程を取ることを推奨している。
昨年、私が要した日数は6日間だった。一生懸命漕いだ日もあれば、半日だらだらした日もある。
私はカヤックには慣れているが、乗ったのは未経験のカナディアンカヌーだったので、シングルパドルの操作は初めてだった。
そう考えると、僕のシングルパドルは初心者のダブルパドルと同じくらいのスピードなのではないか。
パドリング初心者でなければ、7日間であまり無理せずに下れるのではないだろうかと思う。
川の上での7日に、現地準備の1日、日本ーカナダの移動で2日の計10日。これでどうだろう。
最短で楽しむのに何日必要かがわかれば、休みが少ない日本人でももっとユーコンに挑戦しやすくなるのではないか。そんな風に思った。
支流テスリン川をコースに選んだ。
ホワイトホースからカーマックスのコースには不安な要素がある。レイク・ラバージュだ。
この全長50キロの湖は、天気が荒れると風が吹き、波が高くなる。
ひどければ停滞した方がいいだろう。
限られた日程でユーコンを下ろうとするならば、レイクラバージュの存在は脅威だ。
しかし、その不安要素が排除できるルートがある。
ユーコン川の支流、テスリン川だ。この大きな支流はカーマックスの手前、数日の場所でユーコン川に合流する。
カヌーピープルは、テスリン川のジョンソンズクロッシングと呼ばれる場所まで送迎してくれる。
ジョンソンズクロッシングからカーマックスまでが344キロ。ダブルパドルのカヤックで。(今回のルート)
ホワイトホースからカーマックスまでは320キロ。シングルパドルのカヌーで。(前回のルート)
24キロ長いが、静水で荒天では危険なレイクラバージュの50キロ地帯をスキップできる。
テスリン川の344キロをカヤックで。
これが最短でユーコン川を楽しむために最適な方法として考えたプランだ。
航空チケットなどの手配
9月のユーコン
そんなことを頭の中で妄想しつつもグズグズしていたら、休みが取れるのが9月だけになっていた。
夏が短いユーコン。
確か、昨年8月下旬か9月の上旬ごろに下ったオーストリア人が「街がガラガラで面白かったよ」と言っていた。
川下りは大丈夫なのか、カヌーピープルにメールで問い合わせた。
答えは「9月の上旬は大丈夫。夜はちょっと寒いけれど、多分オーロラが見えるんじゃないかな」とのことだった。
そしてもう1点。「多分その頃は水量が少ないだろうから、8日間をきちんと計算して置いた方がいい」
カーマックスからホワイトホースまでの交通手段
カーマックスにゴールしてから空港があるホワイトホースまでどう戻るか。
僕が知る限り、また調べた限りでは、KLONDIKE EXPERIENCEのバスサービス”Husky Bus”しかない。
このバスのルートは2種類。
ユーコン川の下流に向かう”North Bound”と上流に向かう”South Bound”だ。
カーマックス発、ホワイトホース着はSouth Boundになる。
9月の運行表を見たところ、5日に日本発で8日下った場合にカーマックスで乗れるバスは14日のみのようだ。
カーマックス発の時間は同社にメールで確認したが、午後4時ごろとのことだった。
航空券
逆算していくと、5日に日本を出発、1日の準備日をとって8日カヤックでツーリング、8日目の夕方にバスでホワイトホースへ戻り、翌日に日本へ帰るという行程が出来上がった。
スカイスキャナーで航空券を探すと、エアカナダの11万4360円が見つかった。
会社はHIS。
ハピタス経由なら0.6%だけどマイルが貯まるのでちょっとラッキー。
カヤックのレンタル
カヤックは昨年と同様、カヌーピープルで。
ホームページには予約フォームがあるが、コースを選択する部分はなかったので、コメント欄に書いておいた。
デポジットは100ドルだと昨年言っていた。
費用はホワイトホース発よりも多くかかった。送迎費が必要だからだ。
合計は645ドル
内訳は
カヤックレンタル 295ドル
ジョンソンズクロッシングまでの移動費 290ドル
カーマックスでのカヤック乗り捨て費 60ドル
まとめ
当初イメージしていたのは10日だけれど、1日多い11日になった。
ホワイトホースでお土産を買う時間がなさそうだなあ。
でもカーマックスにも雑貨店ある。
それか乗り継ぎのバンクーバーで買おう。