移動の多い生活には間違いない選択肢 PeakDesignのトラベルバックパック

クラウドファンディングサイトの”kickstarter”で注文していたピークデザインのトラベルバックパックが届きました。
使い始めて数週間になりますが、痒いところに手が届く、本当に便利なバッグになっています。

サイズ感

キャリーオンぎりぎりサイズ

近年、LCCが充実し、海外旅行がとても気軽になりました。
そんなグローバル社会の流れも受けて、最近は飛行機の機内持ち込みサイズ(55cm × 40cm ×25 cm以内)のギリギリを攻めるバッグが流行しています。
このトラベルバックパックも機内持ち込みサイズをベースに考えられています。

近いサイズのバックパックは、他にもこんなものがあります。

トラベルバックパック約56×33×23cm/30L 2.05kg
フィッツロイ約50×38×20cm/40L 1.65kg
GoBag約50×35×20cm/35L 重量不明

比較対象としたフィッツロイ(Mission Workshop)は私が所有しているバッグです。

参考に並べて写真を撮ってみました。

フィッツロイ(左)とトラベルバックパック(右)。
フィッツロイの方が小さいというのが意外。

サイズはトラベルバックパックが一回り大きめに見えます。
幅はフィッツロイですね。
実はこれが意外で、フィッツロイの方が大きいように感じていました。

後述しますが、トラベルバックパックは背負い心地がいいので、大きさを感じさせないのかもしれません。

【余談】類似のGoBagとの比較

ちなみに、上で比較したGoBagはこの夏、購入を検討していたバッグです。
GoBagとトラベルバックパックはサイズや内部へのアクセスの考え方など、類似点が多いような気がします。

GoBag 2 | The Vacuum Compressible Carry-on Backpack from GOBAG on Vimeo.

このバックパックは空気を抜いて衣類などを圧縮するシステムが特徴です。
その強固な圧縮袋は内部が完全防水ですし、また素材自体がラフティングボートに使われるのと同じものですので、アウトドアでラフに使用される方はGoBagは良い選択肢のように思われます。

価格もトラベルバックパックの3分の2ほど(輸入前の価格)ですので、少し手が届きやすいかと思います。
おそらく、日本にも発送してもらえるはず。

実際、私はこの夏、アメリカにいた時に注文まで済ませていたのですが、手違いで発送されず、キャンセルになりました。
また問い合わせに対する返答も非常に遅かったので、良い印象を持っていません。

収納スペースの多さとそのアクセスのしやすさ

トラベルバックパックの最大の魅力はこの点にあります。
背面部を大きく開けたり、サイドからアクセスしたり、内部の仕切りを収納するとフロントからもアクセスできます。

試しに、全ての口を開けて吊るしてみましたが、こんな感じになりました。
一体、どれだけの数のジッパーが使われているのだろうかと思います。

とにかく窓だらけ!

筆者が最も使うのは、背面部のアクセスです。とても大きく開きます。
宿泊を伴う外出が多いので、準備の時にがばっと開けて、必要なものを放り込みます。

例えばこの日は、1泊の車中泊用品と、ユーコンの講演の準備(マップや熊の足型など)を放り込んでこんな感じ。

何が入っているか一目でわかるので、外出の準備がうんと早くなった気がします。
スーツケースを使う感覚に近いです。

後述しますが、別売のパッキングキューブやテックパウチ、ウォッシュパウチは驚くほど便利です。

重量における長所と短所

機能満載のトラベルバックパックは、それ単体だけでかなり重くなっています。

比較したフィッツロイとは、数字上では400gの違いですが、ここには本当に大きな差があります。
トラベルバックパックを持ち上げた後に、フィッツロイを持ち上げると、羽のように軽いです。

しかし一方で、背負い心地はトラベルバックパックがかなり良い。
登山用のバックパックと同等かそれ以上です。

背面のパディングがしっかりとしていて、背中にぴったりと吸い付くように感じるので、持ち上げる時には重いのですが、背負ってしまえば一体感を感じることができます。

フィッツロイは背面がへにゃへにゃで、背負い心地はお世辞にも良いとは言えないのです。
参考に、筆者の身長は164センチ、体重は60キロです。

便利なトラベルラインのアクセサリー

別売ですが、バックパックとセットで発売されたアクセサリーは驚くほど便利です。
特におすすめなのは、パッキングキューブとテックパウチ。それぞれの利点は以下の通りです。

パッキングキューブ

主に、衣類を入れるための入れ物です。
きれいな衣類と、洗濯したい衣類を分けられる、これはパーゴワークスのW-Faceと同じアイデア。

ピークデザインのパッキングキューブの良さは、「開口部の大きさ」と「開け閉めのしやすさ」にあります。
ジッパー横にあるつまみを握って引っ張れば、あっという間に大きく開きます。

ジッパーが壊れないか、心配になりそうな開け方ですが、とてもスムーズですし、大丈夫なように作られているようです。
この感覚には、感動しました。

テックパウチ

ポケットやスペースがたくさんあり、小物から大物まで、たくさんのものが収納できます。
ただ、それだけでは凡庸なポーチですが、素晴らしいのは内部の見易さとアクセスのしやすさ。
ジッパーを開くと、内側が蛇腹のように広がり、中のものが一目で確認できます。
またそのまま机の上で自立するのも便利です。

「1つとして同じ旅は存在しない。」

別売のカメラキューブをセットすれば、サイドからカメラに素早くアクセスできます。サイズも様々なので、機材によって色々な使い方ができそう。

シューパウチも、シンプルな入れ物ですが意外と使います。便利です。

最終的に、この出し入れのしやすさ、アクセスのしやすさ、カスタマイズのしやすさは、デザイナーのこの言葉に集約されていると思います。

No 2 trips are the same”(同じ旅は存在しない)

オフィシャル動画 https://www.youtube.com/watch?v=bHqTTzCAlzw

旅を愛する人にとって、間違いのない選択肢の1つであることは確かでしょう。