Mission WorkshopのFitzroy。どんな人におすすめか。

  • Fitzroyは「日々荷物の量が増減する人」におすすめ。
  • 普段の持ち運ぶ荷物の量が変わらない人、メッセンジャーでもいい人はぜひShedを。

ここ3年ほど使っているミッションワークショップ(Mission Workshop)のフィッツロイ。

最初の1〜2年はこのバックパックをそれほど好きになれなかったのですが、山小屋の仕事をするようになってやっと、このバックパックの特徴がわかってきました。

ミッションワークショップという会社

最初、僕はミッションワークショップのメッセンジャーバック「Shed」を使っていました。

35リットル入る容量なのに、体にぴったりフィット。荷物が増えても減っても、容量を自在に調節できる。ストラップを締める、緩めるの操作がすごくスムーズ。秀逸なデザイン。最高のバッグでした。

動画ではなんと自転車のフレームまで運んでます!

ただShedのせいではないのですが、その頃、体の歪みが気になりだしていて、「バックパックに買い換えたいな」と思うようになりました。僕は左右の肩甲骨の高さがずれているのです。
悪化させないためには、ワンショルダーのメッセンジャーよりリュックの方がいいのではないかと。

同じミッションワークショップでバックパックを探してみたのですが、拡張性&大容量が売りのVandalは、荷物をいっぱい入れた時にものすごく後ろに引っ張られてる感じがしました。

フィッツロイは縦長でシンプルなよりデザイン。

同じ形状のバックパックは容量違いで

FRACTION  12L
SANCTION  20L
FITZROY  40L
の3種類があります。

僕はShedと同じくらいの容量がほしかったので、フィッツロイにしました。

(ちなみにVandalは旧モデルの方がすごくかっこいいです。今は売ってないので残念)

最初はしっくりこなかった。

そうして使い始めたフィッツロイなのですが、届いた時に最初に思ったのは「結構でかいな!」ということでした。

当時はまだ記者で会社勤めでした。
大容量でパソコンなどを入れやすいのはいいんですが、とてもかさばって狭いデスク周りでは置き場所に困りました。

普段使いにはちょっと大きい。

もう一つ、思ったのは「荷物の出し入れは少し不便だなあ」ということ。

フィッツロイはシンプルな袋型。
平べったくて縦に長い形状なので、下の方ものはかなり出しにくいのです。

口の部分が横長で広く、物の出し入れがとても容易だったShedと比べるととても不便に思いました。

もちろんよい点もありました。
仕事で使う一眼レフやパソコンを持ち歩くのにも便利だったし、着替えをちょっと詰め込めば、すぐに旅行に行けました。

東南アジアにはこのカバンだけで出かけたし、ユーコンにも持って行きました。

最大の強みは容量の調整能力にある。

このバッグが便利だと感じるようになったのは、山小屋で仕事をするようになってからです。

僕が普段このバックパックに入れているのは、日用品が入った小型バッグやパソコン、カメラ、電子機器のアクセサリーなどで、それで大体半分ぐらいの容量(20Lくらい)になります。

この状態でさらに20Lの余裕があります。

フィッツロイの驚きの姿は荷物を極限までいっぱい詰めた時だと思います。
見た目はもう別のバッグ。
ですがとても美しい立方体をしています。

僕が働いている小屋は駐車場まで1時間ほどと比較的近い場所にあります。
なので、休みの日は街に降りることがほとんどなのですが、登る日になって「キャベツ買ってきて」とか「宅急便の荷物持ってきて」といった要望があって、急に荷物が増えます。

この時は、野菜でいっぱい。

缶ビールを箱ごと入れたこともあります。
なので、普段使っていないこの20Lの容量が本当に役に立つのです。

この時は、背負子にくくりつけました。

フィッツロイの特徴をまとめると

普段使いにはちょっと大きくて、でも急に荷物が増えても容易に収納できる。
そんな特徴のあるバッグです。

なのでこのバッグがマッチするのは「背中の荷物が頻繁に増えたり減ったりする人」だと思います。

重要なのは、荷物量に変動があるということです。
毎日運ぶ荷物の量があんまり変わらない人には、もっと良いバックパックがあると思います。

「背中の荷物が増えたり減ったりする人」ってどんな人かというと、四国の山小屋従業員の他は、自転車でコーヒー豆を運ぶ人(↓)とかですかね。