野外・災害救急法の講習を受けに、宮城県の花山青少年自然の家にきています。
Wilderness Medical Associates Japanという団体の4日間講習で、みっちりです。
一昨日に夜行バスで徳島を出発。翌朝、新宿に到着し、偶然同じバスに乗っていた友人と新宿の24時間営業のコーヒー店で朝食をとりました。広々としてて静かでコーヒーもちゃんとしてて、とても便利なお店です。
2時間ほどのんびりしたのですが、乗る予定の新幹線は午後だし、朝はお店もほとんど空いていません。
どうしようかな、と考えたあげく、ちょっと映画をググってみると、コーヒー店の向かいが映画館で、気になっていた映画が10分後から上映される予定でした。
友人に急いで別れを言い、映画館へ飛び込み、表題の「15時17分、パリ行き」をみたのでした。
2015年に起きたパリ行きの特急列車内で554人の乗客全員をターゲットにした無差別テロ襲撃事件。極限の恐怖と緊張感の中、武装した犯人に立ち向かったのは、ヨーロッパを旅行中だった3人の心優しき若者たちだった。なぜ、ごく普通の男たちは死の危険に直面しながら、命を捨てる覚悟で立ち向かえたのか!? 本作では、なんと主演は“当事者本人”という極めて大胆なスタイルが採用された。実際の事件に立ち向かった勇敢な3人がそれぞれ自分自身を演じている。さらに乗客として居合わせた人たちが出演し、実際に事件が起こった場所で撮影に挑んだ究極のリアリティーを徹底追求した前代未聞のトライアル。我々はこの映画で“事件”そのものに立ち会うことになる。ー公式サイトより引用
これが面白かった。
実際に起こった事件を実際の人物が演じる。
観る側にとって、これはほぼほぼ追体験なんです。
主人公は休暇中の軍人で、救急救命が専門なので、訓練で傷病者への対応を勉強したり、実際に列車内で打たれた人を手当てしたりする。
これってこれから僕が勉強しに行くやつ!
事件が起こるまでは、3人のヨーロッパ旅行がそのまま描かれるのですが、ドラマというドラマは一切ありません。例えば綺麗な女性が出てきて、仲よさそうな感じになっても、そこで終わり。現実とはそんなものです。
でも、主人公がやたらと言うんです。
「俺たちには選択肢なんてないんじゃないかな。大きな目標に向かって、ただ導かれているだけなんだ。」
ストーリーに自分の状況がシンクロ。
救命救急の講習に新幹線で参加する旅の途上。偶然バスの中で出会った友人とコーヒーを飲んでいたら、その目の前が映画館。10分後に始まるスクリーンに飛び込んで見たのが、列車内で救命救急を施す映画だった!
なんか怖っ!
僕は体験したくないですが、ユーコンが安全な旅になるように講習頑張ってきます。