この記事では筆者が未経験のことについて触れています。
この記事で触れる全てのパドルスポーツ、水遊びは「ホワイトウォーターではない」という状況を前提とします。
パックラフトにしろ、カヌー、カヤックにしろ、海外を旅する時に最も邪魔なのがライフジャケットです。
とにかくかさ張るし、うまくパッキングしようとしても、微妙な隙間ができてしまいます。
ツーリングをメインにする人にとっては「最も活躍しない」道具でもあるかと思いますが、万が一を想定した道具であるので、欠かすわけにはいきません。
何かいい解決策はないかなあと考えていたところ、以前、ニュージーランドで出会ったkoaro packraftの生産者さんが、プロトタイプとして空気吹き込み式のライフジャケットを作っていたのを思い出しました。(現状、製品化はされていない様子)
そこで、膨張式(インフレータブル)のライフジャケットをリサーチしてみたのですが、これがそこそこいけそうなのです。
北米では認められつつあるスタイル?
まず、koaroのお兄さんが作ってたような空気吹き込み式ライフジャケットは、現在のところ見つけられていません。
代わりに見つかったのが、レバーを引くタイプの膨張式PFDです。
MTI life jacketsはスタンドアップパドルボード(SUP)用のライフジャケットとして、膨張式をラインナップしています。
For the discerning racer or touring paddler, the Fluid 2.0 is unequaled in comfort. (見識あるレーサー、あるいはツーリングパドラーに、Fluid 2.0は無類の快適さを感じさせるでしょう。筆者意訳) モデル名:Fluid 2.0
なんと、ツーリングカヌーも用途の1つに上げられているのです。
日本ではSUP以外のパドラーがこれを使っているのをみたことがありませんでしたが、北米では選択肢の1つになっているのかもしれません。
もう1つ、興味深い記述がカナダの大手アウトドアショップ”MEC”のページにありました。
INFLATABLE PFDS
You actively deploy this style, either by pulling a tab to activate the CO2 cartridge, or by blowing through the inflation tubes. Both those actions are difficult to do in high waves or in whitewater, so inflatable PFDs are not approved for whitewater paddling. (中略) The advantages of inflatable PFDs is that they’re low profile and cool to wear in hot weather.膨張式のPFDは、タブを引いて二酸化炭素のカードリッジを起動させるか、空気を吹き込むことで膨らみます。ですがこの動作を行うのは、高い波や白波の中では困難なため、膨張式PFDはホワイトウォーターには認められません。(中略)膨張式のメリットは、コンパクトで、暑い天候の中で着用しても涼しいことにあります。“HOW TO CHOOSE A PFD” Mec website
流れが穏やかなツーリング、川遊びには、膨張式は最適かもしれません。
飛行機での持ち運び
心配なのは、これらが二酸化炭素のガスシリンダーを使うということ。
これについて公益財団法人マリンスポーツ財団は、このように説明しています。
Q:膨脹式ライフジャケットは飛行機に持ち込めますか?
A:航空法、国際民間航空期間が定めた規則によると、膨脹式ライフジャケットに使用されるガスボンベは危険物にあたらないため、お一人様一着まで機内に持ち込みが可能とされています。
しかし、国際線においては、外国当局の規則により規制もされる場合がありますので、詳しくは各航空会社にご確認ください。
海外で使用するなら、渡航先の航空会社に確認が必要ですね。
まとめ
僕は水中に潜って魚を取ることもあるので、身軽に動けることを重要視しています。
川の危険箇所も基本的には理解していますし、川遊びやツーリングに膨張式を取り入れてみる価値があると思いました。
結果が出ましたら、またレポートします。