川遊びのシューズ・サンダルを考える。




子どもたちにカヤックや魚突き、魚釣りなどを教えながら、数多くのキャンプをしてきました。

川遊びで重要な道具の一つがシューズです。
これまで10足近くをはきくらべてきました。

僕が川遊びに求めるのは、滑りにくいこと着脱が容易で乾きやすいことです。

着脱と乾きやすさを考えると、形状はサンダル型になってきます。

ここではソールの違いを中心に、川遊びに適したサンダルを考えてみます。

滑りにくいソールのサンダル

安全な川遊びには「自分の身、そして周りで遊んでいる人の安全も守る」という意識が必要だと思いますが、そのためには最高レベルの滑りにくさが必要だと考えています。

コケなどで覆われた石の上はとても滑りやすいです。

滑りにくいソールにはラバー系のソールでは「ステルスソール」「アクアグリッパー」「チャコグリップ」などがあります。

またラバー系以外では、フェルト製のソールがあり、非常に滑りにくいです。

川遊びではキーンのニューポートも人気ですが、ソールに関してはあまり滑りにくさを重視しているようではないので、好みではありません。

愛用のチャコについて

僕が何足も履き潰すほど信頼しているのが、チャコのサンダル。

出会いは十数年前。
自然教室スタッフの友人が「これは滑らない。最近はラフティングガイドの多くが使っている」と教えてくれました。

当時ソールは「ダイヤモンドステルスソール」でした。
フェルトソールには及ばないものの、苔の上でも滑りにくかったです。

もう一つ、ソールが足よりかなり大きめにデザインされているので、指がむき出しなのに爪を石にぶつけることが少ないです。

そもそもチャコの創設者は元ラフティングガイドです。

CHACO ( チャコ ) サンダル 社は1989年、マーク・ペイジェンによって設立されました。マークは、1970年代後半から1980年代にかけて、北カリフォルニアのカスタム・シューズメーカーで働いていました。その後コロラドに移り住み地元のラフティングガイドとして働いていましたが、その当時に売られていたアウトドアスポーツ向けのフットウエアに満足していなかった彼は、靴職人だった経験と知識を生かし、自分でサンダルを作ることを決意。そしてチャコサンダルがスタートしました。
引用元:チャコホームページ

僕が現在使っているのは、旧モデルで最も滑りにくい「プロソール」のもの。
プロソールはダイヤモンドステルスには及ばないような気がしますが、石の上でも十分なグリップがあります。

最新モデルで最も滑りにくいチャコグリップは使用したことがありません。
チャコグリップの説明は次の通り。

2016年より創業以来25年間採用してきた従来のVibramR社製アウトソールに変わり、独自に2年間の月日を費やして開発したグリップ性能に優れたChaco gripTMアウトソールを採用します。

ウェット面でのグリップ性やトラクション性といった性能はVibramR社Mega gripアウトソールと同等レベルを実現し、かつVibramR社製Yampaアウトソールと比較して約2倍の性能アップ。
(注:同社試験結果に基づくデータです)
引用元:チャコホームページ

とても信頼しているメーカーなので、良い出来なのではないかと期待しています。

※ちなみにVibramR社Mega gripはルナサンダルのOso Flacoなどで採用されているようです。

※アマゾンなどではチャコと検索するだけで大量の選択肢が出てきます。中にはとっくに廃盤になった(そしてあまり良くなかった)ウナウィープソールの商品なども普通に混じっています。選ぶときにはソールに注意してください。

モンベルのアクアグリッパー

最近モンベルが扱っているソール「アクアグリッパー」も非常に滑りにくいです。
僕はアクアグリッパーのパドリングシューズをニュージーランドの川旅に持っていき、ハイキングでも使ってみましたが、グリップは本当によかったです。

モンベルからはアクアグリッパーを使ったサンダルが出ていて、とても気になっています。
それが「アクアグリッパー サンダル」。
僕が川遊びサンダルに求めているのは「滑りにくい」「着脱が容易」「乾きやすい」なのですが、それを満たしている上、安い!
僕の好みどストライク!

ファイブテンのステルスソール

前述の通り、10数年前にステルスソールを使用したとき、フェルトソールに迫るほどのグリップに驚かされました。
ステルスソールは、クライミングシューズで有名なファイブテンが開発したソールです。

現在売られているステルスの川遊びシューズは、ファイブテンのウォーターテニーや、アストラルのシューズがあります。サンダル型は見つかりませんでした。

アストラルはかっこいいのですが、ニュージーランドで驚くほどボロボロのアストラルをいくつも見たので、耐久性を若干疑っています。

フェルトソール

滑りにくさで言えば、最も優秀なのは「フェルトソール」ではないかと思います。
例えば、僕が長くスタッフを務めていた川の学校で推奨していたのは阪神素地の「フィッシングたび」でした。

とても軽く、靴下と一体型なので砂が中に入らず、安価な優れた足袋です。(最近では値上がりしていて驚いています)
ただ好みでなかったのは、靴下一体型の構造ゆえ、着脱が面倒だったのです。

そのため、次に買ったのがモンベルのサワーシューズショート(廃盤)です。

これはローカットの軽量なフェルトソールでした。(フェルトソールの靴は、釣り用のものが多くて重量が重くなりがちです)
残念ながら廃盤となり、現在はボロボロになった一足を大切に使っています。