僕はこの2、3月、パックラフトを使ってのニュージーランドを川下りましたが、日本では川の情報を手に入れるのが困難でした。
ホワイトウォーターの情報はそれなりにあるのですが、僕がやるようなツーリングメインの川については情報が少ないんですね。
とりあえずはと現地に向かい、試行錯誤しながら川を下る中で、情報が少ない中でどう川を選び、下るのか自分なりのやり方ができたので紹介します。
Contents
川を選ぶ
googleで手動検索
まず最初に誰もがやるだろうと思うのが、googleでの手動検索。
「ニュージーランド カヌー ツーリング」などで調べるといくつかのレポートが出てきます。
しかしそもそも日本人でやっている人は少ないので、北島を中心にしたいくつかの限られた情報しかありません。
Whitewater NewZealand
これはニュージーランドの書店で売られているカヤックのガイドブックです。
小さなクリークから大河川まで、国内の川の情報を網羅しています。
現在 5th edition まで出ている信頼ある一冊です。
内容は地図より文章が多いので、多少の英語読解力が必要。
またそのタイトルの通り、内容は激流を下る人向けです。
ですが、中にはクラス1〜2のキャンプツーリング、初心者向けの川もありますので、参考になります。
ちなみにグレードですが、日本でホワートウォーターを多少かじったレベルの僕は、クラス3くらいまではパックラフト&キャンピングツーリングでやる気になれます。
クラス1〜3の川を下った記録はこちら
地図を見て、現地で目視
結局、一番多かったのはこのパターンです。
現地では中古車に乗っていたので、かなり効率よく下見ができたのです。
車があったので、「ゴール地点付近の車の駐車場所」と「スタートまでの交通手段」が必要でした。
ですので、スタートとゴールに道路がある川をピックアップしてコースを組むようになりました。
川の水量などの感覚は目視が重要ですので、一番安全で確実な方法ではあると思います。
Lonely Planet Hiking & Tramping in New Zealand
車を用いる方法以外でおすすめなのが、山歩きとパックラフティングを組み合わせる方法です。
ただ延々と道路を歩くのは退屈ですが、山道ならばトレッキングの楽しみもあります。
ニュージーランドのトレッキングを圧倒的な情報量で紹介しているのが、このロンリープラネットのガイドブック。
地図が豊富なのですが、その中に川があるトレイルを探します。
あとは後述する方法で難易度や水量を調べて、下るかどうかを検討します。
ガイドブックを見てからやってみたいと思っているのがリース川を利用したコース。
リース川はワナカからグエレンノーキーに至るトレイルの一部なのですが、この山越えの部分の景色が素晴らしいと聞いています。
このトレッキングとパックラフティングを組み合わせた工程に挑戦できないかと考えています。
Youtube
これは最近気がついたのですが、Youtubeで「packrafting newzealand」などと検索すると、川下りの動画が色々と出てきます。
川の様子を知る上で、動画は圧倒的な情報量があります。
ぜひYoutubeを活用してみてください。
難易度を調べる
良さそうな川が見つかっても、それが自分の力量や望みにあった川かどうかはわかりません。
川の情報をできるだけ入手しておくことは重要です。
方法① Whitewater NewZealand
前述した通り、ニュージーランドの川の難易度を網羅した本です。
難しい川の情報が多いので、もし下りたい区間が乗っていれば注意。しっかり読んで判断材料に使ってください。
方法② 政府環境保護局(DOC)のオフィスで聞く
DOCの職員さんにとって川下りの専門ではありません。
しかし、保護の関係上、川の情報も持っています。
方法③ Google Map
川の形状や瀬の様子などはある程度、Google Mapの航空写真で知ることができます。
また、道路など川を目視しても、見えない区間は必ず存在します。そんな場合はGoogle Mapの航空写真で確認しましょう。
僕の経験で言えば、エグリントン川では後になって「Google Mapを見ておけばよかった」と思いました。
この川は道路沿いにあり、かなりの範囲を道路からの目視で偵察することができます。
しかし、上流の一部が道路から離れていて確認できませんでした。
確認できた部分は安全そうだったので「なんとなかるだろう」と川下りを決行。
しかしその区間はブッシュの中を流れる急流で、行く手を阻むストレーナー(倒木などの障害物)だらけでした。
一カ所ではそれに捕まりそうになりヒヤリとしました。
後になってgoogle mapの航空写真を見てみると、周辺がブッシュであることがはっきり。
以来、google mapは必ずみるようになりました。
方法④ youtube
動画があれば、川の水量などの様子を詳しく知ることができます!必ず検索してみてください。
目視
できれば、可能な範囲で車で目視しておくのが望ましいです。
一歩間違えば命を失う遊びですので、できる限り慎重に。
スタート地点へのアクセスをどうするか
あとはスタート地点までどうたどり着くかです。
考えられる方法は次の通り。
バス
その区間に路線バスが通っていればラッキーです。
僕が下った川でいうと、タラマカウ川はグレイマウスークライストチャーチ間のバスが運行しており、移動にバスを使うことができます。
バスの情報は街のインフォメーションセンターなどで手に入り、その場で予約もできます。
シャトル
山歩きが盛んなニュージーランドでは、トレイルの入り口まで運んでくれるシャトルサービスがたくさんあります。
例えばエグリントン川を下るならここ。Tracknet
トラックサービスの情報収集で便利なのは前述のロンリープラネットです。
それぞれのトレイルや街にあるシャトルサービスを”How to get to the trail”(だったかな)という項で紹介してくれています。
あるいは手動検索で「●●(街の名前) track transport」などと検索してみてください。
ヒッチハイク
ニュージーランドはヒッチハイクがとても盛んな国です。
若いバックパッカーは様々な場所でヒッチハイクをしています。
車をつかまえるのも比較的容易だとされています。
歩く
前述のトレッキングと組み合わせるという方法です。
あるいは道路を頑張ってひたすら歩く。
車が少ない道路だと、ドライバー側から「乗るか?」と声をかけてくれたこともありました。
効率的な情報収集を
以上が川の情報を得るためのヒントです。
少しでも多くの情報を集めて安全な旅をしてくださいね。