2018年のユーコン遠征、リーダーのジョンとメンバーのエマがいずれもMSRのウィスパーライトを持ち込んでいたので、それらを毎日使う機会に恵まれました。
そして思ったのが「(昨年手放した)SOTOのMUKAストーブはよかったなあ」ということ。
ただし、まだ使ったことのないMSRのドラゴンフライは、また違った特性があるみたいで、それらの違いと、MUKA、ウィスパーライトの使用感をお伝えします。
初めてのガスストーブ ”MUKAストーブ”
一昨年に購入したMUKAストーブ。ガソリンストーブ初体験だったということもあってか、「こんなに便利なんて!」と感動しました。
高火力で、火力も安定、弱火の調理もできる!自動車のガソリンも使える!(レギュラーのみ)
2回のユーコン遠征で使用し、どんな時でも安定した火力を発揮し、雨に打たれた僕の体のためにベーコンスープを温めてくれたのでした。
ウィスパーライトを使ってみて
そんなMUKAストーブの体験が、僕のガソリンストーブに対するイメージの基礎になりました。
そして今年。チームで挑んだユーコンの共同装備として使用したのはウィスパーライトインターナショナル。
ウィスパーライトには、ノーマルの仕様とインターナショナルがありますが、インターナショナルは車のガソリンが使えます。
リーダーのジョンが使い方を説明してくれました。
まずポンピング。
「30回くらいでいいよ」とジョン。
え、そんなに少なくていいの?
次にストーブの下の受け皿にガソリンを漏らして点火。
なるほど!これがストーブ本体を温める「プレヒート」というやつか!
MUKAではこの過程が不要でした。
そしてストーブ始動!
MUKAを基準に考えると、ウィスパー(ささやき)どころかロックンロール!
それだけに火力は強く、というか強すぎるくらいで、ホットケーキなんてすぐに黒焦げになります。
しかし、温度調整が苦手で、弱火ができません。
ディフューザーを挟むと弱火になりますが、そのために荷物が増えるというのはどうなのでしょうか?
2つの比較
まずはポンピング。これは圧倒的にウィスパーライトが簡単で、早いです。
MUKAの方が圧倒的に硬く、そして回数も少なくとも3倍はこなさないといけなくて、正直、これはちょっと大変でした。
次に、MUKAでは不要のプレヒート。
これは「めんどくさい」と思うような過程でもないのだけれど、プレヒートでは大量のススが発生するため、メンテナンスが面倒になるということです。
そして火力調整!
とにかく僕は、ウィスパーライトの「弱火ができない」という点が気に食わなくて、「MSRのストーブは買わないな」と思いました。
湯を沸かすだけなら、焚き火とか固形燃料でいいじゃん?と思うのです。(僕のフィールドは主に川か山なので)
ストーブを使うからには、焚き火や固形燃料にはできない、少し細やかなものを求めたいのです。
ドラゴンフライについて
さて、つい先ほど、MSRのストーブを一括りにしてしまいましたが、のちにリサーチをしたところ、MSRのドラゴンフライは火力調整が得意とのことです。
ただ、音がものすごいのだとか。
ウィスパーライトであれだけだったのに、もっと大音量って!?
そんなこともあって、僕はポンピングがめんどくさくてもMUKAストーブが好きです。