キャンパーバン制作、始めます。

ニュージーランドでは当たり前だった”キャンパーバン”

「君が探しているのは”キャンパーバン”なのか?それとも普通の車なのか?」

ニュージーランドでワーホリ生活を始めてすぐのこと、信頼していいのかわからないイラン人の中古車屋に言われた。

「僕が探しているのは普通の車だよ」
キャンパーバンって何なのか、僕は全くわからなかったのでそう言って話を進めた。

キャンパーバンが何かは次第にわかってきた。

キャンパーバンは自然との距離が近い。

キャンパーバンとはキャンピングカーのこと。
それも、ハイエースなどを改造した、日本でよくあるキャンピングカーよりは、一回りふた回りほど小型のものを指すことが多い気がする。

トイレはシャワーは付いていない。
ハッチバックを開けると、そこはキッチン。
後部座席はベンチで、夜にはベッドに形を変える。

ニュージーランドでは中古車もレンタカーも、やたらこのキャンパーバンが多かった。

キャンピングカーより軽快で、調理などの作業は外でやることになるので、自然との距離感が近い。
その感じがよかった。

ニュージーランドに比べて、日本は自由である。

日本をこの車で旅すれば、どれだけ楽しいだろうか。
河原でキャンプして、海で魚を釣って、車中泊後に山に早朝アタックする。想像するだけで世界が広がる。

ニュージーランドではロードサイドでもキャンプできる場所が法律で決まっている。それ比べて、日本はかなり自由だ。

金沢にて、錆びたバンを購入した。

5月、僕はインターネットで見つけた車両を確認しに、金沢まで出かけた。
走行距離18万キロのレジアスエース。4WD、ディーゼル。エンジン音も軽快に聞こえた。
サビは目立つが、「フレームの中身まで侵食しているようなものではない」と店主は言う。

様々な場所でサビは目立つ

62万円と言う値段はあまりにも魅力的だった。
陸送費、車検費、登録費などを全部含めると80万円前後だった。

コンセプトは「日常と自然の間をつなぐ道具」

さすがバン、マットレス、クーラーボックス、調理道具、衣装ケース、いろいろ放り込んでみたがいくらでも積める気がする。

どうやって改造するか、コンセプトを考えてまとめてみた。

・日常と自然の間をつなぐ道具でありたい。
・使用方法に応じて、柔軟に形を変える車。
・木を多く使うこと。

キャンパーバン制作、開始します。