車の内装に板はどのように設置するのか。迷走した末にたどり着いた方法は…..




内側の防音、断熱処理にめどがついたので、内装に入っていきます。

まず、今回の改造のベースとしてイメージしているのが、ニュージーランドで出会った「Escape Campervan」のシステム。

最後部のドアを開けると、ドアが屋根になり、そこにキッチンが現れます。
車内にキッチンがあるキャンパーバンもありますが、ハイエースでは少し狭いんですよね。

今回僕は「自然と生活の間をつなぐ車」っていうのを目指しています。
キャンプをちょっと便利に、気軽にする車。そういうのを作りたいのです。
その点からすると、半分外側にあるこのキッチンは理想です。

ここで疑問。
キッチンのユニットって、どう車に固定すればいいんだろう。

キッチンは木材をベースに作る予定ですが、その木材はどうやって車体に固定すればいいでしょうか。

また、最終的には内装を木でやりたいのですが、それもどう固定すれば??

木の内装はこんな感じ↓↓

📷 by @vanderlost_ from Follow @Project.VanLife for more 🚐… #TheProjectVanLife inspiring VanLifers

🚐Vanlife | Travel | Buslife🚐さん(@project.vanlife)がシェアした投稿 –

 

色々調べてみたのですが、日本のサイトでは情報が出てこないので、色々と試行錯誤することにしました。

以下は失敗を繰り返し、解を見つけ出すまでの顛末です。

失敗① ボルトを強力接着剤で固定してみた。

実験として、まずは後部座席のカバーを、木材(ベニヤ)に置き換えてみようと思ったのです。
そうすれば、とりあえずネジを打ち込む土台が出来上がります。

最初に完成形を出してしまいますが、まずはこれを目指しました。

内装を剥がした状態に戻りますが、ご覧の通り、鉄板には使用されていない穴がたくさん空いています。
この穴の内側にボルトを固定すれば、木材も固定できると思ったのです。

瞬間接着剤でボルトを鉄板の内側に固定。

ボルトは手では取れないくらいしっかり固定されたので、すごくうまくいきそう!
と思ったのですが、ネジを締めようとすると接着剤の部分が外れてしまいました。
ねじる動きには、接着剤は強くないようです。

たまに外れないやつもあるのですが、少しでも外れるなら、いざ板を取り外す段になってた際に外れ、空転してネジが外れないという可能性もありえます。

残念ながら、失敗。

失敗② ターンナット

これは失敗とまでは言いませんが、却下した方法です。

ターンナットというパーツがあります。
車内にラックやロッドホルダーを自作される方が使われているパーツでした。

穴に通す時は真っ直ぐで、その後先端が横になります。そのまま締めていくと固定され、ネジの受けができるという優れもの。

これは結局採用しなかったのですが、理由は僕のミスです。
板には「失敗①」で使った用の穴を開けていたのですが、すでに空いていたその穴はターンナットの径には大きすぎたのです。
残念。

あと、ちょっと値段が高いというのもデメリットにあります。

最終的にたどり着いたのが….もう鉄板に穴開けちゃえ。

ここまで、近くのコーナンの駐車場で試行錯誤していたのですが、なんだか暑さのせいで「もうどうにでもなれ」っていう気分になってきました。

そんな時に見つけてしまったのが、「さらドリルねじリーマ」
先端にドリルが付いたネジで鉄板に穴を開けてしまう、なんとも豪腕なネジです。

そもそもこのネジ、木材と鉄板と止めるための専用のもので、僕の用途にぴったり。
こんなのあったんだ。へえ〜

ここまで車体に穴を開けるのにものすごく抵抗を感じていました。
でも、もうどうにでもなってしまえというノリで、このネジを使うことで決定。

まあ、鉄板はかなり厚いので、こんな小さなネジの穴がたくさん空いただけで、車体の強度が下がることはないでしょう。きっと。

車体にガリガリゴリゴリと穴を開けながらドリルがねじ込まれていきます。
穴はかなり綺麗で驚きました。

バコン!という音がしてネジが鉄板を貫通すると、がっちりと木材を固定してくれました。
その固定の確固さたるや「なんだ、最初からこれを使っておけばよかった」とそれまでに費やした時間に悲しくなるほど。

最初にも貼りましたが、そうして固定された板がこちらです。

リーマのネジは今後の内装の板張りにも多用すると思います。