作業再開
内張の一部をベニヤに変えて長らく、放置していた僕のレジアスエース。
前回はここまで。
この後、僕は最適な断熱は何かとか、一番快適で効率的なデザインはなにかと、悶々と考えていました。
しかし、結論は出ずに、ただただ時間が過ぎ去っていました。
最良を求めるあまり手が動かないという沼にはまってしまったのです。
そんな中で訪れた、カナダ・ユーコン。
ステッカーをペタペタ貼ったボロボロのキャンパーバンを見て思いました。
「自分が作りたいように、好きに作ればいいんだ」
とにかく手を動かそう。そう思い、作業を再開したのでした。
基本的な構造
まず、タイヤハウスの出っ張りをどう処理したらいいのかが大きな問題でした。
タイヤハウスの出っ張りにはレジェットレックスをはっているのですが、この接着剤が服についたら落ちないんです。
覆ってしまわないといけません。
そこで、基本の構造(骨組み)に参考にしたのはこちら。
Sprinter conversion – day 3 (Nov 11 2013) from audrey desjardins on Vimeo.
動画に習って、両脇に木でフレームを作ります。
ドアは片側だけなので、左右対称にしてしまったのは単純なミス。
設置するとこんな感じです。
粘着部分がベトベトなレジェットレックス。
きっちり密封できました。
最後部(キッチン周り)
最後部はキッチン関係にします。
ハッチバックを開くとそれが屋根になる構造です。
バンのコンセプトは、「自然と建物の間」なので、調理の時に外に出るのは、自然とのちょうどいい距離感なのです。
しかし、水道をどうするかが課題でした。
水道をつけるには知識も時間も道具も必要だし、そもそもそこまで必要なのだろうか。
そんな時に見つけたのはスノーピークのディスペンサー。
同時にIGTのテーブルを組み込ませたら、取り外して外で調理したり、そんなこともできるのではないかと。
(実際はこのディスペンサーは使いにくいかな、という結論なのですが)
IGTにはスペースに応じて2ユニット、3ユニット、4ユニットがあり、その分量分のパーツ、例えばコンロとか、収納とか、単に板とかをはめられます。
足をつけるとテーブルになります。IGTおもしろい!
IGTをはめ込むための枠は、木材を削り出して作りました。
マルチエボの丸ノコツールを使って、L字型の木材にしていきます。
この丸ノコツールは刃の深さを変えられないのですが、ちょうど良い深さでした。
実はキャンパーバン制作の一連の作業、ほぼ全てマルチエボを使ってやっています。
例えば、L字に加工した木材の角取りはトリマーで。
本当に便利!
最終的に、IGTの2ユニットが2つセットできる構造に仕上がりました。
実際に使うIGTは1つだと思います。
床板&床下収納
タイヤハウスに合わせて作った骨組みの後ろはキッチン、前は横木を渡してフレームは完成。
これにベニヤで床を作ります。ベニヤには長辺に角材をつけて強度をアップさせました。
出来上がった床下収納はこんな感じ。
日本伝統の座敷をイメージして、後部座席はフルフラットにしてみました。
が!試しに使ってみて、使ってみると、なんだか違うんだなあ。
後部座席を利用する時って、一番ほしいのは落ち着いて座れる椅子なんですよね。
これは座りにくい。靴も脱ぎにくい。
そんなわけでやり直しです。
スクラップアンドビルド編に続く。